矯正治療中は通常よりフロスケアに悩みがつきものです。ワイヤーやブラケットがあることでフロスが通しにくく、使い方に戸惑う方も多いです。ここでは、よくある悩みや実際に寄せられるトラブルとその解決策を紹介します。
矯正フロスが入らない・通らない場合の対処法
矯正装置の影響でフロスが「入らない」「通らない」と感じる場面は多くあります。その主な原因は以下の通りです。
- ワイヤーやブラケットが邪魔で、歯間にフロスが通しにくい
- 歯の隙間が狭くなっている
- フロス自体が太すぎる、または固い
対策としては、次のポイントが有効です。
- 糸通し(フロススレッダー)や専用フロスを活用し、ワイヤー下を通す
- 無理に力を入れず、やさしく左右に動かしながら挿入
- 細め・ワックス加工のあるフロスを選ぶことで摩擦を減らす
自分に合ったタイプを選ぶだけで、ケアの負担が大幅に軽減します。
矯正フロスで歯茎が痛い・血が出る時の対応
「フロスを使うと歯茎が痛い」「血が出る」といった相談は非常に多いです。原因としては、フロスの使い方の誤りや強く押し込み過ぎている場合が考えられます。
- フロスを勢いよく歯茎に当ててしまう
- 角度が悪い、または急激に通している
- 歯茎に炎症や腫れがある
対応策は以下の通りです。
- ゆっくりとした動作でフロスを通し、歯の側面に沿わせて動かす
- 痛みや出血が続く場合は無理をせず歯科医院に相談
- 炎症が強い場合は一時的にフロスの使用を控え、医師の指示を仰ぐ
痛みや出血は初期段階なら多くが改善可能です。正しい方法で継続しましょう。
フロスが切れる・挟まる・取れない時の処置
矯正中はフロスが細かく切れたり、歯間に挟まって取れないトラブルも発生しやすいです。
- ワイヤーやブラケットの角でフロスが切れる
- 歯の隙間にフロスの繊維が残る
- 無理に引き抜いてしまい、余計に絡まる
対処法としては
- 切れにくいスーパーフロスやホルダータイプの製品を選ぶ
- 挟まった場合は、前後左右どちらかにやさしく動かして外す
- どうしても取れない場合は、歯科医院で安全に除去してもらう
無理な力はトラブル悪化の原因になるため、慎重な処置が重要です。
矯正中にフロス以外のケアアイテムを使う場合
フロスが使いづらい時や、補助的なケアを求める場合は他のアイテムも活用しましょう。
- 歯間ブラシ:ワイヤー下や広い隙間の清掃に便利
- ジェットウォッシャー:水流で汚れを除去できるため、フロスが通しにくい部位に有効
- インターデンタルブラシ:歯間の食べかすやプラーク除去に適している
それぞれの特徴を把握し、症状や装置に合わせて最適なケア方法を選択しましょう。
自分に合ったケアアイテムを組み合わせることで、矯正中でも清潔な口腔環境を維持できます。